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レコード盤のクリーニング

まずは最も簡単な乾式のクリーナー。
毛足の長いベルベット生地を貼った昔からある物です。音溝に沿って溝の中の埃を掻きだします。ベルベットについた埃を付属のブラシで払いながらクリーニングします。

静電気が発生し取りにくい場合は、外周の1箇所に集めるようにし、払い落とします。
また寄せ集めた埃を粘着ローラー式のクリーナーで取るのも有効です。 静電気の発生を少なくするには空中に持ち上げた状態でクリーニングするのが良いようです。少々持ちにくいですが...

机の上やターンテーブルに乗せたままクリーニングしますと静電気の発生が少ないように思われますが、持ち上げた瞬間に体積が減り高電位の静電気を帯び、周囲の埃を強力に吸い寄せます。
乾燥した室内では10KV程度の電位を帯びることもあります。 どうしても静電気で埃が取れない場合はレコードスプレーが効果的です。

レコード盤は絶縁体ですので、発生した電気は行き場が無いため長くその場所に留まります。これが静電気で、ほとんどの場合+に帯電します。

空中のマイナスイオンと結びつくことにより、電気的に中和されていきますが、レコードスプレーには界面活性剤が配合され、この結びつきを助ける働きをします。

同時に堆積した汚れとレコード盤表面との境に浸透し、汚れを浮き上がらせる役目も果たします。
少量をムラ無く吹き付け乾式のクリーナーで全体を万遍なく拭いてください。

拭きムラがノイズの原因になることがあります。

これはなかなか厄介です。
ちょっとカビっぽい程度なら乾式クリーナーで拭き取ることも出来そうですが、クリーナーにカビの胞子が残った場合、このクリーナーで他のレコード盤を拭くと感染の可能性がでてきます。どうせクリーナーをダメにしてしまうなら、このクリーナーで水洗いという手があります。
清潔なタオル等の上に置き、中性洗剤を食器洗いの倍位に薄めた液をクリーナーに含ませ、音溝に沿って拭き洗いをします。レーベルは紙ですので濡らすと剥がれたり染みになったりしますのでビニールなどで覆い、テープで防水処理する等工夫が必要です。

洗い終わったら水で十分に洗剤を洗い流します。水は塩素や不純物を含んでいますので、乾燥するとこれらが残り、ノイズの原因になります。
せめて浄水器を通した水ですすいでください。

両面に同じように風が通るよう垂直に立て日陰で乾燥させてください。乾燥後は潤滑剤入りの音溝保護タイプのスプレーを吹き付け、全体を万遍なくみがいてください。洗った後は表面の本来持っている油分も除去されていますので補う必要があります。
カビの菌糸が深く食い込んでいた場合は表面が荒れていますのでノイズが出ることがあります。スプレーで軽減できる場合もありますのでお試しください。

さらにひどい場合はアルコールで拭く方法もあります。これは賛否両論あります。アルコールは樹脂を膨潤させ、気化熱による急激な温度変化、レコード盤の素材に配合されている安定剤に悪影響を与える可能性があります。使用に際しては最内周の音溝の無い部分で十分チェックしてください。
レコード盤によっては経時変化で表面にクラックが入るなどダメージを与える場合があります。
また中古レコード等で艶を出すためにワックスで磨いてあるものがあるそうです。アルコールで溶解しムラになって残ると始末が悪いので注意が必要です。

アルコールは薬局で入手できます。消毒用エタノール、無水エタノールです。消毒用は75〜81%、無水エタノールは95%のアルコール含有率です。これを3〜4倍に水で薄め使用します。洗い晒したガーゼを浸し、絞ってから音溝に沿って拭きます。カビはアルコールで死滅するので有効ではあります。拭き終わった後の処置は水洗いと同じです。

カビの懸念があった場合はレコードの内袋は新しい物と交換してください。カビの胞子が残っていたら、またカビが生えます。ジャケットの中も掃除が必要です。